団塊世代が定年を迎え始めて、新しいセカンドライフマーケットに注目が集まると同時に、実は団塊ジュニアたちも家族消費が大きくなる40代というステージに入っている。以前から母娘で注目されていた「団塊母娘(ハハコ)」だが、まさにこれからが消費の主役になる。母と娘の今までにない密な情報交流が互いの市場に影響を与え、これが年代によってジャンルによって主導権が入れ替わる。「母系新3世代型消費」の構造を見逃すな。
2012年、団塊世代がセカンドライフに突入し始め、いよいよボリュームゾーンが新しい市場を作ってくれるのではと期待が集まっている。今、60歳以上の年間消費量は個人消費支出全体の半分近くに上り、個人資産のうち約4割が60歳以上の所有だというから、もはや日本の消費の半分は60歳以上で動いているといってもいい。が、ストックはリッチでもフロー所得は年金だけでプアなシニアの財布のヒモは、そう簡単には緩まないということは、前号の当マガジンで特集したとおりだ。そこで同じく再び注目が集まっているのが団塊の母娘を対象にした「親孝行消費」という視点。団塊シニアマーケットを考える上でも、もちろん母娘の「親孝行」の切り口は外せないが、その前提となる団塊3世代の生活構造が変化していることを正しく理解しておく必要がある。
Introduction 母と娘の絆から生まれる新たな消費とは?
妻方近接別居の増加による「母系新3世代型」生活構造へ
母と娘の絆は強し! 妻方3世代のコミュニケーション実態
旅行、外食、行事…3世代消費のキーワードは「母系」「孫」
母から娘へ、娘から母への情報サーキュレーションを探る
3世代コミュニケーション座談会 ~60代ミセス編~
60代母と30代娘の“いいとこどり”の関係
3世代コミュニケーション座談会 ~30代ミセス編~
甘え半分、親孝行半分。母親からの円満サポートの秘訣
40代女性が語る、70代の母親について思うこと
【 データ特集】
日ごろ、堅実に節約に励む印象が強い女性たちだが、直接会って話してみると、出費を抑えるところと使うところ、メリハリ消費を楽しんでいる様子も垣間見える。物が売れない時代と言われる中、どんなきっかけで彼女たちの財布の紐はゆるむのだろうか。
女の消費、背中を押すのは?
高いけれど思い切って買ったのには、ワケがあります
【 全国リビング新聞編集長に聞く】私たちの読者は、これで動く!
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