リビング新聞グループのマーケティングポータルサイト

くらしHOW研究所

スペシャルコンテンツ業界インタビュー

掃除機の未来はコードレスにある

取材日:
ダイソン RDDカテゴリー インテリジェンス エンジニア サム・ツイスト さん

くらしHOW研が全国の女性を対象に行った調査によれば、「次に欲しい掃除機」のナンバーワンはコードレススティック型。メーカーではダイソンの名前が最も多く挙がった。”技術こそが世界を変えられる”という信念の元、次々とヒット商品を生みだすダイソン。エンジニアのサム・ツイストさんに、今、そして未来の掃除機について話を聞いた。

イギリスでは、家庭にある掃除機は1台。1台であらゆる所を掃除しますが、日本では、布団用など用途別に掃除機を使い分ける人が多く、違いを感じます。

また、掃除機に求めることとして「ごみの捨てやすさ」が上位に来たり、「掃除機の掃除のしやすさ」を望む声があったりするのも特徴的ですね。

 

こうした要望に応えるため、たとえばコードレスクリーナー(V7以降)では、クリアビンを空にする際、網目部分に付いたゴミをスクレイパーがこそげ落とす機構を採用。網にからまった髪の毛も、手を触れずに捨てられます。
分解掃除やメンテナンスが簡単にできるように、パーツやデザインも工夫しています。


日本のユーザーから寄せられる要望は、実はダイソンのエンジニアにとって、とても貴重なんですよ。
ごみ捨てもメンテナンスも、すべてのユーザーが行っていること。表には出なくても、みんな同じようなフラストレーションを感じているはずですよね。
ですから、日本で出た課題を解決することは、世界中のユーザーの利便性を上げることにつながるのです。

***
―― 今回の調査では、掃除機の所有率ではキャニスター型が最多だったが、最も頻繁に使う掃除機はコードレススティック、次に欲しい掃除機も、コードレススティックが最も多かった



業界インタビュー7_2

ダイソンでは、「掃除機の未来は(ロボットも含め)コードレスにある」と考えています。ダイソンが今、開発している掃除機はすべてコードレスなんです。

コードレスへのシフトは、小型で強力なモーターやバッテリーの開発によって実現しました。長い時間、軽く快適に掃除ができるのであれば、コード付きの煩わしさはいらないですよね。

今、日本では女性の社会進出が進んでいます。家事をする男性も増えてはいますが、働いている人は残業も多く、まだまだ女性の負担は大きい。そしてみんなとても忙しくなっています。

コードレススティックは、思い立った時、汚れが気になった時にすぐ使え、忙しい人でも簡単に、そしてきちんとゴミを掃除できる掃除機。その市場性は今後も高まると考えています。

一方、掃除ロボットは、まだサブで使うものであって、完璧なものではないという認識です。ただし、ロボットが掃除機の未来の姿であることは間違いありません。

ダイソンでは、現在、AIを活用した“未来”をかなえる掃除ロボットの研究を、25憶£(約3750億円)をかけて進めています。

ダイソンは技術の会社です。
“技術こそが世界を変えられる”という信念を持ち、テクノロジーでさまざまな課題を解決することで、多くの画期的なプロダクトを生み出してきました。イギリスのほかに、シンガポール、マレーシア、上海に研究開発施設があり、200以上のプロジェクトが動いているんですよ。

私たちの先進の技術によって誕生する、“未来“を体現する新しいロボット掃除機。 発表は数年後と考えています。どうか、ご期待ください。

(取材は2017年9月)

関連記事

関連記事はありません

女性を起点に、夫、子ども、親世代などあらゆる層にアプローチ

リビングの生活者ネットワーク

参加者約1,301,000

媒体への共感と信頼をベースに、調査やプロモーションに積極的に参加し、時に情報発信者にもなるメンバーがそろい、
各種調査だけでなく、プロモーション活動全般の基盤となります

詳しく見る

リビングくらしHOW研究所のマーケティングデータを
商品の開発やサービスの改善に生かしませんか?お気軽にご依頼・お問い合わせください

お問い合わせ/調査等のご相談 データの引用・転載方法
電話でのお問い合わせ03-4332-7790