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広報におけるNGワードとは?(広報コンサルタント・石川慶子さん)

全国の自治体に出張して記者会見対応能力を磨くメディアトレーニングを行っています。その中で誤解を招く恐れのあるNGワードを紹介していますが、最も驚かれるのが「法的に問題はない」という言葉です。

なぜNGなのでしょうか。「法的に問題ないのだから自分達は悪くない」と開き直っているように見えるからです。記者からすると法律を守るのは当たり前。法的責任ではなく、「社会的責任をどう考えるのか」が問われているのです。最近のわかりやすい事例が舛添都知事の辞任劇です。法的問題よりも「態度」への批判であったと総括できます。

裁判になれば違法かどうかが争われますが、記者会見は法廷ではありません。相手にするのは記者とその背後にいる人々。向き合うのは法律ではなく人々の倫理観。「どう見えるか」という視点が大切です。

法的側面に触れる必要性がある場合には言葉を止めずに続けてください。「法的には問題ないのですが、〇〇といったお叱りの言葉も寄せられ、皆さんの目からすると〇〇であったと気づきました。自分の〇〇な点が悪かったのだと猛反省をしています」。向き合う姿勢が問われるということです。







石川慶子さん
広報コンサルタント



PROFILE:
参議院事務局勤務後、映画製作会社を経て、PR会社へ。二人目の出産を機に独立。2003年に会社設立。平時・緊急時の広報活動を経営視点から幅広く支援。企業、自治体、学校等へのコンサルティング、メディアトレーニング、講演活動を全国で展開。「マスコミ対応緊急マニュアル」(ダイヤモンド社)等執筆活動、記者会見分析記事多数。

 

 

地方創生研究室へのお問い合わせはこちら地方創生研究室info@chihousousei-kenkyu.jp

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