リビング新聞グループのマーケティングポータルサイト
リビングくらしHOW研究所

試着・返品できる通販、在庫シェアリング等でお客様も業界もともにハッピーに

取材日:2020年3月
株式会社ロコンド 事業開発室PR 北村亜美さん

 

年々規模が拡大するネット通販の中でも、2011年にサービスをスタートした「LOCONDO.jp(ロコンド)」は、「自宅で試着、気軽に返品」が特徴の靴とファッションのECサイト。インパクト抜群のTV-CMによる認知度アップを経て、同社が次に見据えるものとはー。事業開発室PRの北村さんにお話を伺いました。

 

「LOCONDO.jp」立ち上げ当時、ECサイトの商品を“自宅で試着できる”という概念がなく、返品も難しいのが実情でした。特に靴は、店頭で試着しても夜には足がむくんで結局履けない、サイズが合わなかった…という声が多い商材。代表の田中裕輔自身の経験から、小さな子供連れの女性が店舗でゆっくり試着するハードルの高さを実感していたこともあり、「自宅で試着、気軽に返品」をストレートに打ち出す事業としてスタートしました。

 

現在は、お客様がより好みに合った商品にリーチしやすいよう、若者向けの「Lococolle」、ラグジュアリーブランドを揃えた「LOCONDO DEPARTMENT」、アウトレットの「LOCOLET」などのサイトを展開。また、オウンドメディア「Lo Co Mode」では、お客様対応を行うコンシェルジュによる「こんな問い合わせがあった」というリアルな声もベースにしながら、価値ある情報発信を行っています。

 

プラットフォーム事業として、店舗欠品時にロコンド倉庫からお客様へ直送するサービス「ロコチョク」を展開していますが、これは「購入の際、ロコンドには在庫があるのに店舗にはないことで、お客様の購入機会を損失しているのはもったいない。それならうちの倉庫からお客様に直接送ればいい!」という代表・田中の発想から実現。アルペンをメインに、小田急百貨店などでも利用して頂いています。

 

「その場ですぐ欲しい」というお客様の心理に寄りそうことは、業界活性化にもつながること。「在庫の一元化」もその一つです。ブランド様から在庫を預けていただければ、ロコンドでもロコモード(楽天店)でも、いろいろなチャネルで販売が可能です。在庫問題は多くのブランド・小売店様が抱えている課題ですが、一元化できればサスティナブルな社会貢献にもつながると考えています。

 

TV-CM効果で認知度がアップしたロコンドとして、今後はDtoCにより注力。芸能人やインフルエンサーとコラボしたブランドの立ち上げを、この秋予定で進めています。魅力的なブランドが増えれば、お客様にももっと喜んでいただける。SNSやYouTubeを使った施策にも力を入れながら、ロコンドのファンを増やしていきたいと考えています

 

LOCONDO
https://www.locondo.jp/

関連記事

関連記事はありません