くらしHOW研究所 藤田景子です。
私、昨年末より、「家庭の食」にまつわる調査を連続でしたこともあり、食品メーカーや外食チェーンの動きが気になっています。PBの拡大や、売値の低下などが続く厳しい状況の中で、各社がどのように、「家庭の食を支える主婦」をとらえて、彼女たちに向けたモノ作りを行っているのかに興味大なのです。
先週、そのような興味を持って出かけたのは、キユーピーの商品発表会「キユーピーブランチ」。商品展示とセミナーがありました。
タイムレス、スキルレス、ストレスレス
私が共感したのは、講演の中で出てきた「現在の食を取り巻く環境には3つのLessがあり、それに対応するのがポイント、というお話しです。
3つのLessとは「タイムレス」「スキルレス」「ストレスレス」ということだそう。これは、なんと「家庭の食」も「中食・外食産業」でも、同じなんだそうです。
タイムレス
家庭の食 ⇒女性の社会進出(ばかりではないと思うけれど)により、調理にかける時間が減少中・外食 ⇒差別化のための手作りメニューは増やしたいが、提供時間には制限がある
スキルレス
家庭の食 ⇒若い女性を主とする調理技術の低下中・外食 ⇒経費削減のため、プロの調理人は減少していく
ストレスレス
家庭の食 ⇒準備や片付けが面倒な調理はしない。メニューが偏る傾向中・外食 ⇒限られた人員、提供時間での調理が必要
なるほど~。特に私が共感したのは「ストレスレス」の「家庭の食」。確かに、準備や片付けが面倒なメニューは作らないし、そのためメニューも偏ってきています。これ、私だけでなく調査などでも浮かんでくる傾向でもあるので、現在の家庭の食シーンに共通することだと思います。
「それではいかん!」と声を挙げていくことも必要でしょうが、それはそれとして、現実的に「だったらどういう商品やサービス、情報が必要なのか」と考えて、商品を提供しているところも、また共感するポイントでした。
高い独自の技術があってこその「主婦たすけ」
たとえば、今春発売された「具のソース」シリーズは、「大根おろしポン酢風味」「卵と野菜のタルタルソース」「野菜と胡麻の韓国風ピリ辛ソース」の3種類があり、試食したら、豆腐や野菜やお肉にかけるだけで、ホントにうまい。特に「ピリ辛ソース」は気に入って、スーパーで探してしまったほどです。忙しい日の食事、豆腐を切って、これをかけて「はい1品」。便利です。

「キユーピー具のソース」コーナーです。韓国風ピリ辛ソースを使った、
マグロのユッケ風が美味しかった!
そしてこれが、常温商品なのです。つまりチルドより手ごろな価格なのですが、これを実現するには、文系の私が聞いても分からないほどの高度な技術が、いくつもいくつも背景にあって、実現できたようなのです。そう、このように、高い技術を惜しみなく使い、主婦ゴコロを分かった工夫のある、驚きのある商品の形にして提供し、主婦の毎日を助けてくれる。楽しくしてくれる。これが、主婦が食品メーカーに求めていることだと思います。
今回の発表会、ほかに「中国生産の中国向けマヨネーズ」(不思議に甘い)や、「エスプーマ」というふわっふわのお料理が簡単に作れる「エスプーマベース」という商品(これは業務用)、また「ラピッドマカロン」という、だれもが簡単にマカロンを作れる粉(?)など、キユーピーが、タマゴの会社として培った高い技術力が結実した商品が、多々紹介されていたのですが、とても全部は書ききれない…ので、今日はこのへんで。

中国で生産され、中国で販売されている「丘比沙拉醤」(キユーピーマヨネーズ)。
砂糖が入ってスイートです。隣にある白いクリーム状のものは中国風のポテトサラダ。
当然甘いのですが、けっこうイヤじゃない味…

