くらしHOW研究所の今野直子です。
肉食系40代半ば有職主婦で、大学生と中学生の2男児の母。親の介護もしております。
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■「肉食系」のさわやかな一面をあぶりだした?ユニ・チャームさん
書きたいことのキーキーワードが、生理用品なので…ちょっとドキドキしています。ま、淡々と書きます。
要は―
「肉食系」というコトバは、流行り廃りの激しい流行語の世界でも延命し、この度は
ユニ・チャームさんが、たぶん自社のタンポンのPRの話題づくりとしてリリースされたであろう調査が、
あろうことか(?)「肉食系」の切り口で、でもコレがなかなか面白かった!
しかも「肉食系」ということばのイメージをチョッピリ良くしている、そしてさらに、
私には「肉食系」がニッポンの未来の市場の鍵を握っていると感じたので取り上げてみたくなりました
…そういうハナシです。
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2006年の「草食系男子」というコトバの誕生をきっかけに、対義語・類語として
「肉食系男子」「肉食系女子」と揃い、2008年あたりからメディアに取り上げられるようになり、
2009年の新語・流行語大賞のトップテンに選ばれました。流行語の寿命は短いものですが、
「肉食系」はまだ頑張っていると感じています。
以前、このブログ(「肉食系40代半ばオトコ&オンナ」のキモチ<3>)でも、
ジョンソン・エンド・ジョンソンさんの禁煙補助剤についての調査に「肉食系」の切り口があり、
ご紹介させていただきましたが、今度はユニ・チャームさん。
私にとっては、文句なし面白い調査であったと同時に、
「肉食系」という、どちらかといえば肉々しいイメージ(貪欲であったり、性的であったり)のコトバに、
さわやかなイメージを加え、「肉食系」の好感度を押し上げている調査だと思いました。
製品が製品だけに「肉食系」というコトバとマッチし過ぎるところを、うまくかわし、
タンポンのへの関心度アップに成功している調査だと感じました。
2月末から3月初旬のリリースで、少々話題になったので、ご存じの方も多いことでしょう。
ユニ・チャームさんの狙い的中です。
調査のタイトルは「生理用品と生理用品に関する1万人女性の意識調査」。
その中で「『積極派』『肉食系』はタンポン派、『草食系』はナプキン派!?」とまとめているデータがありました。
日本人女性はナプキン派が圧倒的に多くタンポンに抵抗がある/タンポン派はシーンによって生理用品を上手く使い分け、ナプキン派よりも不満・悩みも少なく、快適に過ごしている/タンポン派は、自分は「肉食系女子」と答えた女性が多く、ナプキン派は、自分は「草食系女子」と答えた女性が多い/仕事に対する考え方で、タンポン派はナプキン派に比べ、前向きで積極的な傾向が明らかになった
…などの結果が報告されました。
●日常使用している生理用品は?(n=10,000)
ナプキン76.5%、タンポンとナプキンの併用21.8%、タンポン1.2%、その他0.6%と、
日本女性は、ナプキン派が圧倒的多数。
●自分が「肉食系女子」か「草食系女子」か?(n=5,901)
ナプキン派では「肉食系」37.8%、「草食系」62.2%
タンポン派では「肉食系」58.7%、「草食系」41.3%
●仕事に対する考え方は?(n=3,859)
(以下、数字は
「非常にあてはまる/あてはまる/どちらともいえない/あてはまらない/全くあてはまらない」の選択肢から、
「非常にあてはまる」「あてはまる」を選択した人の割合)
・テキパキと仕事をこなすタイプだ
ナプキン派55.5%、タンポン派71.5%
・難しい仕事にも積極的に取り組む
ナプキン派40.7%、タンポン派54.6%
・仕事が好きだ
ナプキン派43.8%、タンポン派57.3%
・人が嫌がる仕事でも引き受ける
ナプキン派38.7%、タンポン派50.7%
・周囲の人への気配りを怠らない
ナプキン派52.0%、タンポン派59.5%
ほかにも、恋愛についての積極性や美容への意識で、タンポン派のほうがナプキン派よりも上回っている
などの調査もありましたが、それは、さもありなん、と思いましたので省略します
(「自分はモテると思う」は、タンポン派がナプキン派よりも10ポイント以上高い…といった調子でした!)。
日本ではナプキン派が圧倒的なので、上記結果からは
タンポン派のほうが、ナプキン派よりも「積極的」「仕事に前向き」といえるわけではありませんが、
数少ないタンポン派の中で、「肉食系で仕事に前向き」という人が多かったということで、「肉食系」の少々の、
さわかやさ&好感度アップのプチなネタとして拾ってみました。
しかし、もしかしたら、このハナシはそれにとどまらず、日本の女性の未来予測につながり、予測が的中すれば、
けしてプチではない〝マーケット創造〟のヒントが隠されているハナシかもしれないのです―。
まずは、この生理用品の市場規模ですが
目安でナプキンだけのデータですが販売金額677億円(2006年、予測)。
シェアは、ユニ・チャーム37.4%、花王29.8%(2005年)。
※データはトイレタリーグッヅマーケティング要覧2005.No.3(富士経済)
日本でのナプキンの歴史は浅く、1961年に初めて本格的なナプキン「アンネナプキン」が登場。
高価にもかかわらず大ヒットし、当時90%を超えるシェアだったそう。
それを、数年で追いつき追い越したのがユニ・チャーム。
他人と情報共有や情報発信しにくいタブーなイメージの商品ですが、
少々高くても消費者(女性)にとって必要不可欠な商品。
アンネという会社にも、ユニ・チャームという会社にも、女性として感謝します。
40代半ばオンナ、ナプキンやタンポンのない世界なんて考えられません。
ネットで生理用品の歴史を見てゾッとしました、昔の女性は大変だった、自分はいい時代に生まれた、と。
今、日本経済新聞のコラム「私の履歴書」では、
ユニ・チャームの創業者で同社会長・高原慶一朗氏の連載中ですので、お読みの方も多いと思いますが、
1960年代同社の前身・大成化工がナプキンの製造販売を開始するに至るには、
高原氏のアメリカ視察がありました。
高原氏は、アメリカでは店頭で堂々とナプキンが並べられ買われている、
という日本では考えられない光景を目の当たりにしました。
当時の日本の、アメリカに追いつけ追い越せ、その風潮の中にあっても、高原氏のタブーへの挑戦は
〝賭け〟といえるものでした。
さて、今から約10年前にアメリカでのタンポンの使用比率は6割でした(当時日本では1割)。
※データは「週刊金曜日」1999年12月17日掲載、別処珠樹氏。
そうです―〝追いつけ追い越せ〟はここでも。日本でのタンポンの使用比率も、
アメリカを追いかけ増えていくでしょう。
女性のパワーアップ(例えば、職場への女性進出、職場での女性役員数増加、そして肉食系の出現・台頭…等々)
がアメリカに追随している、アメリカ化していると考えると、
タンポン使用率アップは、女性のパワーアップのひとつのメジャーになるかもしれません。
そして、さらに―
タンポンだけではなく、日本女性の「積極性」=「肉食系」に関わる商品に
マーケット創造・拡大の芽があるのではないでしょうか。
それを発見したならユニ・チャームさんのようなシェアも夢ではない!?「肉食系」から目が離せませんネ!
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※勝手ながら、「肉食系40代半ばオトコ&オンナ」とは、「80年代に大学生」からスタートし、就職・結婚・第1子誕生までを90年代前半ごろに終えている…コレをスタンダードとしています。

