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2009年12月 アーカイブ

2009年12月08日 カテゴリー : 2所長・植田レポート&ダイアリー

「内食」に次いで「内エステ」だ!

くらしHOW所長の植田です。

所長になってるくらいなので、私はアラフィフ、目下の最大の関心事はエイジングです。
「アンチエンジング」は薬事法違反だし抵抗する気持ちがカッコ悪いから、
「ウェルエイジング」だ「ポジティブエイジング」だと肯定表現が増えていますが、
要するにオバサンっぽさの要因であるタルミとシワの問題。

もっと突き詰めれば、頬からあごのタルミと、眉間のシワとホウレイ線、
これを緩和したいというのが50代の願いです。


高齢化を驀進する日本において、唯一拡大するのはエイジング市場。
くらしHOWもエイジングモニターを構成して、年代別に最大関心事や
そのために出す金額など本音の部分を研究しようとしています。

事前のモニター会議や先端企業の皆さんに取材して見えてきたのが、
年代によって経費の配分が変化していくこと。


真剣に万単位のお金をつぎ込む気持ちになるのは、やはり40代から。
ここでまず「-5歳肌」を目指してハリと透明感を求めますが、かけるお金はせいぜい5000円程度。
40代後半になってタルミとシワが気になりだし、50代で深刻に。
ここで上記の「頬からあごのタルミ」と「眉間のシワやホウレイ線」が二大ターゲットに。
局地的対処でもいいからと万単位のお金をつぎ込み始めます。
エステで10万円くらいはもちろん、プチ整形なども視野に入ってきます。

そして50代後半になると今度は運動不足からくる筋力の衰えを解消すべく
スポーツに取り組み、関節系のサプリなども開始。
60代で様々な健康食品やサプリにお金の比重が移ります。
この頃になると持病の薬品などもあり、飲み合わせの問題などにも関心が高まります。

これが一般的なお金の比重の変遷のようです。


もうひとつ、最近注目なのは美容機器の充実。
イオンスチーマーや美顔ローラーの人気は言うまでもありませんが、
さらにエステティシャンのゴッドハンドさながらのタッピングをするエステローラーなどが
各メーカーから発売されました。

これに引き締め効果をうたったマスクやパックも入り乱れ、
「内エステ」に注目が集まりそうです。


もはや化粧品と美容機器とエステとプチ整形とサプリは、同じ土俵上に並ぶ競合商品。
限られた資金をどれにつぎ込むか、
効果効能を本気で知りたいというアラフィフ女性の願いをかなえるために、
「意味ある評価クチコミ」をくらしHOWで研究開始します。

自らの体験も含めて、責任をもってここでレポートしていきます。
こんなことも調べてほしいというご要望などあれば、お気軽にコメントください。

2009年12月15日 カテゴリー : 5今野レポート&ダイアリー

「肉食系40代半ばオトコ&オンナ」のキモチ<2>

くらしHOW研究所の今野直子です。
肉食系40代半ば有職主婦で、大学生と中学生の2男児の母。親の介護もしております。

* * * * *
■肉食系40代半ばオンナとホストクラブ

前回は、六本木の80年代のディスコ「NIRVANA(ナバーナ)」が復活し、
心憎いMDで特に<肉食系40代半ばオトコ>に支持され無事1周年…というハナシを書き、
「そこは、とある筋にはビジネスチャンスが転がっているところ…続きは次回」と結びました。

その「とある筋」のハナシ。2009初夏の夜、ワタシは仕事のお客様の希望でNIRVANAへ行き、
「とある筋」の人と出会いました。お客様も「肉食系40代半ばオンナ」。

そこで、ワタシたちは、それぞれナンパされました。
「ナンパも、80年代当時のままね」とオバサン2人、悪い気はしないものの、どこか違和感が。
ナンパしてきたオトコは、ココの客層にしては、あまりに若く、イケメンだったから。

聞けば20代半ばというから、こちらが気恥ずかしくなり、「若い人の来るところじゃないわよ」
とオバサン、親切に諭すも、若いオトコに促されるがままに電話番号とメアドを交換、一緒に踊り…
そこまでです、念のため。無防備とか仕方なくとかではなく、肉食系40代半ばオンナは、
こんな感じです、失うものもないので。
(もちろん40代半ばオンナには「若いオトコには近づけない」という草食系もいます。
ここでは、一部の主婦の「人には言えない」消費について語ることをお断りしておきます)

さて、その日から毎日、若いオトコから「会いたい…」などと甘~いメールが。
「それにしても若いオトコが、マメにオバサンにメールするのはヘンだな…?」と熟考、
!とひらめき…PCに向かいググる…「××× ホスト、検索っ!」(×××は彼の名前)。
あれよあれよと、彼の写真にヒット。やっぱり・・・、ホストがお客をGETしに。

エコノミストの門倉貴史氏の著書「『夜のオンナ』はいくら稼ぐか?」によると
ホストクラブは全国に980店舗、歌舞伎町だけで137店舗。これは、2005年の推計なので、
不景気の今は激減していることでしょうが、以下本書のままに引用させていただくと、
市場規模は約8585億円! 客層&金額は推計で、
1位 キャバクラ嬢、約3902億円
2位 風俗(ソープ、ヘルス)嬢、約2341億円
3位 OL・その他、約2175億円
4位 有閑マダム、約167億円           …ス、スゴイですね!
1、2位が圧倒的。ホストにとって、ビジネス的にもプライベート的にも本命は若いお嬢様方ですが、
彼女らが仕事している時間にホストクラブの席を温めているのは、3、4位の客層。4位とて大した金額。
彼の肌感覚では、「OLは管理職とか、外資系なリッチな感じ…ストレス溜まってる系の」。

というわけで、ワタシは1カ月半の間、色かけられました(ただしメールのみ)。
皆様、「色かける」という業界用語をご存じでしょうか。
ワタシは疎かったので、このご縁をきっかけに〝お水〟〝風俗〟の表サイト、裏サイトに親しみ、
「色かける」「本営」「枕営業」…と数々の用語を初めて知りました。
※「色かける」=特定の客に対して「恋心がある」「わたし達は付き合っている」と感じさせ、
指名や同伴を得ること。

職業がホストだと判明したところで、研究員たるもの、なかなか得られない研究材料と
潜入のきっかけは逃しません。
肉食系40代半ばオンナとしても、20代イケメンと出会うなんて二度とない!と「友達」になってみます。
ワタシの場合、介護の憂さを晴らしたいというキモチもあったかもしれません。
心の隙が、この手の世界に入るきっかけになるということは、よく聞くことです。

まずは業界のことなどを根掘り葉掘り、普通のOLや有閑マダムのワタシなど足元にも及ばない
肉食っぷり、その消費をお勉強。

しかし、サスガ相手はプロです。
不思議なもので次第にこの若造にココロ引かれていく…マーケティング的に解釈すると、
ピンポイントターゲットへの顧客満足度の追求が身についているホストは、
本人も気付いていない真のマーケッター。
フェイドアウトすることのないよう、ぐいぐいと朝夕メール。
そして、さりげなく会話の中に、店の行事予定をちりばめるのはもとより、
自分の趣味(=客に買ってほしいもの)、将来の夢(=客からの融資を期待?)を語る。
残念ながらワタシはひとつも応えられませんでしたが。

そういうものに応えなければならなくなる前に、そして、「理性を失う前」にサヨナラしました。
最後はケータイの「着拒」という形で。たぶんこの筋ではありがちなお別れの手段だったと思います。

以下のワタシのポリシーと1カ月半の行動をご参照の上、
主婦の「人には言えない消費の実態」をご判定ください。

○最初にホストに言い渡した―「ワタシは、絶対に店には行かないタイプの人間。
だから、メールはいらないから」⇒消費しない宣言/交際しない宣言
○しかし、ホストは「店に来なくていい。メールしたり、会ったりしたい」と。う~ん、ウマイ! 
「ま、こんなに若くてイケメンに出会うことも生涯もうないかも。ま、いっか~」と
指恋(若者メール隠語=メールでの恋人)。⇒交際
○「店には連れていかないから」と言われデート(ホストのおごりで飲食)した。
さすがプロ、楽しかった~。
そのあと、ホストの「俺のすべてを知ってほしい、だから店に来てほしいんだ」
という大真面目な顔でいうクサイ台詞に「みんなにそう言うんでしょ?ネットで読んだよ~」
とぷぷっと吹き出しつつも、一度ぐらいアリか、と店に行った。ホストクラブデビュー。⇒消費

○店での使用金額の上限をココロに決め、超えたらホストに払ってもらうぞ!と考えていたが、
彼も気がとがめ、まけてくれたのか? 存外安い!と感じた。⇒顧客満足(次回誘導のための
初回インセンティブ)
※ワタシはこの1回きりだったが、もしホストの誕生日につきあうなら、プレゼント込みで最低
10万円程度使うことに。お祝いにドンペリをあけ、シャンパンタワー発注、
ほかのホストへも振る舞い、さらにホストの似顔絵ケーキ!は5万円…。一応、検討。⇒消費未遂

○この1回のために、会社、プライベートのどこでも二度と着られないような若い服を購入⇒消費拡大
○この1回のために、新しく化粧品を買い、エステに行った。⇒消費拡大
○この1回の罪悪感で、家族にプレゼントなどした。⇒消費拡大

…以上、人には言えない消費の実態。「理性を失う前」と言えるかどうか、判定いかがでしょうか?

今回の肉食系40代半ばオンナの研究結果(?)をまとめると
・「これを逃したら」若いオトコに出会えない、という「本能的なリビドー」が消費の原動力。
・若さって眩しい!と知った40代半ば肉食系オンナは、「若さ」を買おうとする。
・色恋にからむトキメキ=感動は消費拡大の原動力になる、たとえビジネスと分かっていても。
(ホストクラブはオカネが潤沢にあれば楽しめるエンターテインメント)
※因みに「はとバス」のツアーにも組まれていて、ビギナー向けにオトクな金額です。
でもハマル危険もあるので、恋愛と切り離して遊べる、
あるいは擬似恋愛として割り切れる性格の人ならOKだと思います。
 
といいつつ、すべてが過去のこととなった今でも、ワタシは信じたい、彼のコトバ…
「…ちがうよ、お客をGETしに行ったんじゃない。ボクたちは出会ったんだ!」
(アホちゃうか!? 「信じたい」はシャレですから!)

前出の、客層&金額1位、2位の消費を間接的に支える(?)百戦錬磨の男性の皆様、
とくに<肉食系40代半ばオトコ>の皆様には、この類のハナシ、珍しくはなく釈迦に説法でしょうか?
こうした遊び場は、善か?悪か? ニンゲンにとって必要悪か?そうでないのかは、
また別な問題。市場規模も決して小さくはないだけに考えさせられます。
これを書きながら、改めて感慨深~く感じる次第ですが、それは、また別の機会に。

* * * * *
※勝手ながら、「肉食系40代半ばオトコ&オンナ」とは、「80年代に大学生」からスタートし、
就職・結婚・第1子誕生までを90年代前半ごろに終えている…コレをスタンダードとしています。

2009年12月24日 カテゴリー : 4藤田レポート&ダイアリー

「森フォー」プロダクトアウト人生もいいじゃないか

くらしHOW研究所 藤田景子です。

 いよいよ2009年も終了間近、今年も様々な流行語が世をにぎわした。研究員・今野が書いていた「肉食系」なんてのも、そのひとつ。私個人が女性にまつわる新語として、注目していたのは、ミクシィのコミュニティから生まれた

…そう、「森ガール」!

「森ガール」の定義については、YAHOO!辞書を引用させていただく。

 ソーシャルネットワーキングサービスのミクシィで話題を集めている「森にいそうな女の子」についてのコミュニティ。森にいたら似合いそうな女の子について50を超す条件が示されているが、それらは「ゆるい」、「ゆったりとした」といったものが多い。たとえば「ゆるい感じのワンピースが好き」、「ニットやファーで、もこもこした帽子が好き」、「古いものに魅力を感じる」、「カメラ片手に散歩をするのが好き」といったもので、「美しい」や「きれい」というよりも「かわいい」ということに価値観が置かれている。「森ガール」コミュニティの管理人が、友人から「森にいそうな格好だね」といわれたことから始まったという。

(YAHOO!辞書 新語探検より)

話を聞けば、「ああ~いるね~。そんな女の子」と、想像がつくだろう。
ちなみに、森ガールは「ロシア人形ににていると言われるとうれしい」という項目も。

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※マトリョーシカも森ガール的趣味ですね。

ではなぜ、私が「森ガール」に注目なのか。といえば
私自身が、ずーっと、もう25年くらい、こんな風に言われてきたからだ。

「森の中の家に住んでそう」(私はローラか!妖怪か!)
「フキの葉っぱの下にいそう」(それはコロボックルですね)
「歩くとピコピコ音がしそう」(これは森とは関係ないけど)

 基本、背が小さいので「人以外のものに見えやすい」ということはあるが、そのほか趣味や好みも、「森ガール」の定義を読むと、確かに当たらずといえど遠からず。すくなくとも、積極的肉食的なのが特徴といわれる「アラフォー女子」よりは、はるかにこっちに近い…かもしれない。

…えっ、「森フォー」なんて初耳?

そうでしょう。だって私が作った造語ですから。

 ワタクシ、何を隠そう40代。バブル世代の末席を汚す身。「ガール」ってのは、あり得ない。森ガールの「おねえさん」的存在はいるらしく、それは「森ねえさん」で、例えば深津絵里だったり、永作博美だったり、麻生久美子だったりするらしいが、それもおこがましい上に、さらに年齢はもっともっと上をいっている。こりゃ「アラフォー」ならぬ「森フォー」(森にいそうな40代)とでも呼んでいただくのがいいんじゃないかと思った次第だ。

 さて、私が「森ガール」について集めた情報のうち、気になるものがある。「もてない」「オトコ受けしない」というものだ。確かにそういう側面はあるだろうな、と率直に思う。(自分を振り返っても…)。

 自分の趣味で楽しく遊んで、充足している森ガールたち。その名前がつくまでは「不思議ちゃん」と呼ばれたりもしているかもしれない。オトコとしては、「ん~」って感じでしょうねぇ。

 この、私にとって妹か娘のような「森ガール」を見ていると、自然に、もやもやっと浮かんでくる言葉がある。

「プロダクトアウト…」。

復習の意味で、「@IT情報マネジメント」さんのHPから、その意味を引用してみる。

「プロダクトアウト」


企業が商品開発・生産・販売活動を行う上で、企業側の都合(論理や思想、感性・思い入れ、技術など)を優先するやり方。“作ってから売り方を考える方法”といえる。

対義語は

「マーケットイン」


企業が商品開発・生産・販売活動を行ううえで、顧客や購買者の要望・要求・ニーズを理解して、ユーザーが求めているものを求めている数量だけ提供していこうという経営姿勢のこと。“売れるものだけを作って提供する方法”といえる。

~「@IT情報マネジメント」HPより~


 マーケティングを知識として最初に習うときには、「プロダクトアウトでは売れないんです。マーケットインの考え方を徹底しましょう」と、たいてい言われる。

 たとえば、数年前まで一世を風靡していた「モテ系」は、典型的な「マーケットイン」型。一部の女の子しか共感できない感性や思い入れを、マーケット(男性)の思惑を無視して表現する森ガールは、どう考えても「プロダクトアウト」型。マーケティングの王道から考えると、「彼がほしかったり結婚したかったら、森はちょっと…」と、忠告(コンサル)するのが正解かもしれない。

でも、私はここで乱暴に思うのだ。
プロダクトアウト、いいじゃないか。

 世の中の物という物、サービスというサービスが、もし全部マーケットイン型だったら、何がいったい面白いのか。と。一般受けしない森ガールだって、彼とラブラブだったり、すてきな結婚をしている子も、たくさんいるに違いない。

 「モテ系」全盛の時代にも、ひっそりと自分の「好き」「楽しい」を集めて生きてきて、今、ちょっとだけ時代の光をあびた「森ガール」。そんな彼女たちの元気さにあやかり、消費者ニーズを追いかけ続け、ついには追い越してしまったような会社ばかりが生き残ると言われた2009年を乗り越えたら、2010年には意外なプロダクトアウト型企業が注目を浴びていた…。そんな年になると、面白いなぁ。

 ということで、肉食系だったり森フォーだったり…実はちょっとヘンなキャラの研究員ぞろいの「くらしHOW研究所」ですが、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


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