くらしHOW藤田景子です。
前回から少々時間がたって恐縮だが、「不思議なほど売れる鍋」ル・クルーゼについて引き続き。今回は、主婦がル・クルーゼの何に魅力を感じ、購入までに至っているのか、ということについて書いてみたい。
前回、主婦組織「リビング・パートナー」への調査で、ル・クルーゼ系の鍋を持っている人は23.5%。2万円台から、という高額品にもかかわらず、4~5人に1人が持っていることを報告した。その後、ル・クルーゼについてのネット座談会を実施したが、そのときの参加者リクルート時に集まった声を分類すると、ル・クルーゼの鍋の商品特徴は、下記に集約できるようだ。
【ル・クルーゼの鍋を購入したくなるプラス要素】
①デザインがおしゃれでカワイイ。色がキレイ
②煮込み料理など、料理がおいしくできる(できそう)
【ル・クルーゼの鍋の購入をためらわせるマイナス要素】
①値段が高い。かつ安くならない。
②重い。扱いが大変
つまり、主婦にとっては魅力も多いが、欠点のまったくない完璧な商品でもない、ということだ。
さて、応募時のコメントを読んでいて、発見したことは、「(…という評判を)聞いた」という言葉の多さだ。
【評判を“聞いて”欲しいと思っている人の声】
★使いやすく持ちの良い商品だと聞いています。ちょっと高いのでなかなか手が出ないのですが。
★料理家さんが必ずもっているお鍋なので。姉もル・クルーゼはいいと言っているので。
★最近、ハート型のかわいい形が出たり、とても使いやすいと使っている方に聞いたため、ぜひほしいとおもっている。
★煮込み料理をしたときに味が違うと聞いたから。
★友人より使いやすさなど良さを聞き、ぜひ自分も使ってみたいと思いました。
★友人が使用していて、万能で調理も早いと聞いて、いつかは購入したいと考えていたが、金額が少し高いようなのでまだ買えずにいた。
★使っている人に聞くと、保温性が良く使いやすいとのこと。ただ、金額が高くなかなか安くもならないので、手が届かないところです。
★友人からお料理が美味しく仕上がると聞いたから。
★料理がふんわりと出来上がると聞いたから。余熱で火が通るから、光熱費が少しだけ節約できると聞いたから。
★デザイン・色のバリエーションが豊富。商品としてもとても優れていると聞いています。耐久性もいいし、お料理も美味しく出来るらしいので。
★たかがお鍋…なんて言えないぐらいの美しさ、憧れます。保温性にも優れていると聞きましたので、エコ対策にもいいかも。機会があれば是非買いたいです。
★重そうだが、使いこなせるかなとおもいます。娘がとてもすすめるので、使ってみたいと思っています。
★色がとてもカラフルで重さはかなりあるけれど、煮物料理など味が染みてよいという評判も聞くし、インテリアにもなる。今回圧力なべかル・クルーゼを購入しようか迷っている。
★熱通りが良いと聞いたので。
★煮込み料理がうまくできると聞いているので使ってみたいのですが、値段が高くて買えません…。
★好きなブロガーさんがル・クルーゼで作ったお料理をよく紹介しているので、是非試してみたい。
上記の全部は「クチコミ」とは言い切れず、テレビなどでお料理研究家が言っているのを聞いた、というケースもあるだろう。しかし、この「実際に使った人から聞いた」ことが、「欲しい」という気持ちを構成する大きな要素なのは間違いない。さらには、このネット座談会への応募理由として「実際に使っている人の感想を聞きたい」という人も多かった。
【つまり…】
①ル・クルーゼの鍋は、主婦が欲しいと思う「商品魅力度」が高い。
②しかし一方で「高い」「重い」など、購入をためらわせる要素も強い。
③それを乗り越えても買うべきか、買う価値のある商品なのかを判断するために、
実体験者の「クチコミ」が大きな判断要素になっている。
このル・クルーゼという鍋、商品自体の価値やブランド力、雑誌やテレビなどマス情報の力もあるが、それにプラスして「経験者のクチコミ」が「購入への最後の一押し」になっているのは間違いない。
2万円以上という高額商品だけに、「買おうか、やめようか」という迷いの時間が長いことは想像できる。そのような「迷い」を、購入の方向へグイッと押し出すのが、この「経験者のクチコミ」だろう。
しかし、消費者・ユーザーは自主的自然発生的に「良いクチコミ」を広げている訳だが、そもそも、これだけの「クチコミ」が生れ、それが確実に販売促進につながる理由なり、傾向なりというものはあるのだろうか? 「ル・クルーゼ」の商品や販売促進から、女性のクチコミを生み出す「ポイント」が発見できるのではないか? ぜひとも、とお願いして「ル・クルーゼ ジャポン株式会社」にお話をうかがうことにした。
(次回は「ル・クルーゼ ジャポン株式会社」取材です)

