新三世代家族のキーパーソンは、ばーば?ママ?
くらしHOW研究室 藤田景子です。
先月、埼玉、横浜で行われた「リビング エリアマーケット研究会」。「新三世代マーケティング」をテーマに、キッズマーケティングを専門とされる(株)シンクキューブ・渡部亜希子さんのお話をうかがう機会がありました。
渡部さんのお話を聞きつつ、自分の経験を振り返りつつ、「これがポイント」と思ったことを、つれづれにまとめたいと思います。
まず印象的なのは、現ばーば世代の女性たちの「母性」の強さです。渡部さんからは「ばーばは大きいママである」という言葉がありましたが、娘の家族の幸せも自分の責任だと感じているとしか思えないばーばたちの行動の数々。いくら40代~30代のママ世代が世間的に言えば十分に大人だとはいえ、ばーば世代から見ると、まだまだ「保護するべき子供」なんですね。
さて、その「ばーばの母性」ですが、私の身近な「ばーば」たちの言動を観察していると、まずは「孫」ではなく、まずは「自分の子供」に向かっているという、当然のことに気付きました。
「孫の育児・教育で大変な娘を助けたい」「うちの娘はがんばっている。何かと大変なんだから協力しないと」。もちろん愛情ですから順位付けをするのが間違いではありますし、孫は理屈を超えてかわいいものといいます。でも「母性」には大量の責任感も含まれているもの。で、その責任感は、まず「娘の生活」に向かっているようなのです。
娘世代である私の実感では、たぶん娘たちは、母が自分(娘)に対して持ち続けている責任感と、母であり続けたい気持ちを分かっています。分かっていて、上手にお付き合いしている部分が多いと思います。良いことばかりではなくても、良いことも多数あるのですから。
この「母として娘への尽きることのない責任感」と、それと「母を信頼しつつ、上手に付き合いたいと思う娘の気持ち」…ちょっと複雑な心が行き来する新三世代ファミリー。こう考えると、キーパーソンは一見、大きなお財布を持つ「ばーば」に見えて、実は「ママ(娘)」という考え方も、あるかもしれません。
新三世代マーケット、議論を重ねていくと、まだまだ見えてくるものがたくさんありそうな分野だと感じました。家族を考える視点を与えてくださったエリアマーケット研究会参加社の皆さんと、シンクキューブ・渡部代表にお礼を申し上げたいと思います。

