ダイバーシティ「面倒くさい」は負け組み企業・・・の予感
くらしHOW研究室 藤田景子です。
昨日9月20日、シティリビングとリビングくらしHOW研究所の
アカデミーア・ミネルヴァ主催による、
「シティリビング・ダイバーシティ研究会」が開催されました。
すでによくご存知だと思いますが・・・「ダイバーシティ」は、「多様性」という意味。
調べたところ、「Diversity & Inclusion」つまり「多様性を包含する」「多様性の受容」が、
正確な用語なようです。でも日本では、「ダイバーシティ」で通じるワードです。
企業経営に関しては、人種とか国籍、年齢、性別、身体のハンディキャップ、
そのほか宗教や価値観や、性格など、「人の個性は多種多様だ」という地点から、
それを受け入れ、さらには活かした経営を・・・という観点で、注目されているようですね。
この「ダイバーシティ」の考え方や、官民の取り組み、先進企業の取り組みなどを学ぼう、
というのが、今回の研究会でした。
今回のイベントは、くらしHOWの新規事業開発支援室「アカデミーア・ミネルヴァ」が
推進したもので、私は直接の担当ではなかったものですから、
客席からゆっくりお話を聞くことが出来ました。
まず、前半は筑波大学の特任教授・渡辺三枝子先生の基調講演。
こちらは、アカデミーア・ミネルヴァのHPでの要約
に主な内容をご覧になることができます。
そして後半は、渡辺教授に加え、内閣府男女共同参画局 調査課長の神田玲子さんと、
P&Gのヒューマン・リソーシズ ダイバーシティ担当マネージャー 牧野光さんによる
パネルディスカッション。これは盛り上がりました。
それぞれ官民学の立場から、多くの実例やデータを交えたお話いただきましたが、
私が個人としてしみじみ感じたのは、
「多様性を受け入れ、マネジメントし、ビジネスチャンスに変えられない会社は、
あと20年以内にダメになるのだろう・・・」という思いでした。
まず、20年後、日本の労働力は激減します。少子高齢化ですから。
当然、女性も、外国人も、高齢者も、短い時間しか働けない人も、
今までの枠組みにとらわれず、しっかり活用できた企業が勝ちです。
さらに人材が多様化すれば、「常識」だって多様化。
「こんなの当然でしょ」「言わなくても分かるでしょ」は、通じなくなります
(いまでも、多少通じない人もいますね・・・)。
今回お話いただいたP&Gは、すでにグローバル企業として、このような問題に直面し、
そして、それを乗り越え、さらにビジネスの活力に変えるモデルを構築されているのでした。
多様な人と働くって、大変そう。でも、それ以上に面白そう!と思ってしまう、
イキイキとしたP&Gの企業風土が伝わるお話でした。
さらに、今はイノベーションの時代。
今までの限界や常識を突破する発想を生むためには、多様な人材が武器になる。
というのも、実に納得です。
刺激し合わない固い頭の企業、また、逆に「オレは理解できない」「それはいいと思わない」と
本音を言い合えない企業は、20年は持たないだろうからなぁ。
いまやダイバーシティは、
「理念」「社会貢献」「企業ブランディング」の問題ではなく、
「いかに稼ぐ組織を作るか」に直結する経営課題なのでした。
浅学な私は、目からウロコでした。
日本では「一枚岩の会社の方が強い」「多様な人材を採用し、教育するのはコストがかかる」と
言われますが、この常識、皆さんの会社の幹部がクチにするようなら、
一度、「大丈夫?うちの会社」と、疑ってみた方がいいかもしれません。
くらしHOW研究室の本業は、女性生活者の研究ですが、
これも、「女性の視点」だけでなく、いろいろな性別、年齢、仕事などの人との
協業によって進める方が、きっと強いな、と思った次第です。
私はプライベートでは、極度の面倒くさがりやですが、
この「多様性」の件については、「面倒くさい」と思ったら、負けですね。
今回の研究会に参加できなかったけれど、興味がある!という人は、
ぜひ、アカデミーア・ミネルヴァのHPから
コンタクトしてください。
何か、発見があると思います。


